日別アーカイブ: 2017年8月27日

フランスの旅5日目(レース)

いよいよレース当日。
朝5時半に起きて朝食。手のひらより大きなハンバーガーを頂く。

支度を済ませて、まずは本日泊まるホテルに徒歩移動。ギリギリ夜明け前。

泊まるホテルの前でバイクを組み立て荷物だけフロントに預かってもらいスタート地点へ。

前日、山口さんから7時半に集合写真を撮るとの連絡があったので日本人グループに合流。こうやって同じジャージで揃って集まるのを見ると感動。去年は本当に辛かった…

写真撮影後、整列しようとしたらモータードーピング検査を受ける。これも去年はなかったところ。

4人ほど日本人が固まってスタート開始待ち。

朝の時点ではそんなに暑くなかったのにこの時点でちょいちょい水を飲んでたことからも準備が甘かった。
ともあれ、2回目の世界選手権がスタート。
アルビ大聖堂を右手にパレード走行。それなりにペースが早く位置取り合戦。去年よりずっと人数が多いので後方でひらひらしてたら危険。

アクチュアルスタートがいつからだったかはよく覚えておらず。番手はずっと真ん中あたり。もうちょっと前でも良かったかなぁと思いつつも、結果、調整不足だったのであまり関係なかったかも。

途中、左からバイクが追い抜いていくタイミングで田崎さんがうまく後ろについてたのを見ながらわりと余裕めで進む。が、下りからの左コーナーで右側で落車発生。幸い、左側だったので直接の被害はなかったけどコースが狭く完全に足止め。周りに日本人もちらほら。とりあえず、冷静にリスタートして追走。ここで追いつけないとレースが終わってしまう。一人で追走し、下りで本気踏みするも軽量級なので速度がでない。ダメかと諦めかけるも後ろからオーストラリアの方が来たので後ろについて何とか合流。

ひとまず落ち着いて集団内でぬくぬくしていると左から別カテゴリーの3人がぶち抜いていく。

マジで?!と思ってたらそのうちの一人が高岡さんでさらにビビる…

この集団がグルペットなら流石だなんて思うだけだけど、ここ、先頭集団だからね???

7分差でスタートしてるのに3人で集団をパスするなんて…

そんな驚きの中、テレビ中継で見るような古城などを見ながら1つ目の登りに突入。

5倍前後のペースで本来であれば十分ついていけるはずなのに出力がどんどん低下していき、千切れる。顔は真っ赤で脚は熱く完全にオーバーヒート。ここで昨日、調整に失敗したことを悟る。

なんとか最小限の遅れですまそうと粘り補給地点でドリンクを貰おうとするもオフィシャルの人がよくわからず補給に失敗。オーバーヒート状態でずっと喉の乾きが収まらない状態でこれは致命的…

かなり落ち込んでいると右手に田崎さんが止まっているのが見えた。どうやらリアタイヤに問題が発生したっぽい。ニュートラルをうまく捕まえられるよう祈りつつ、自分の苦境に対処するだけで精一杯の状態。このあと、ボトルの水が完全に無くなりそれまでいた集団からも脱落し、登りは170Wしか出せなくなる。

途中、何度も沿道から「アレ!ジャポネ!!」との声援をかけてもらい何とか第二補給地点へ。もう公式が誰だかわからないので手を出したら少年が公式ボトルをくれた。同様にもう一本無事に確保し、なんとか干からびかけ状態から脱出するも周りには誰もおらずしばらく流して回復。そうこうしていると45-49の集団とグルペットが来たので便乗。平地、下り、緩斜面は余裕でついていけるのでしばらくヌクヌクするも登り区間で集団崩壊し、自分もまたオーバーヒートでベースが上がらず一人旅。3回目の補給地点でペットボトルに入った水を受け取り、全身にかけて冷却。これでマシになり、40-44のグルペットに合流して後はのんびりゴール。ほんと、熱がこもらない速度域なら余裕だったのに悔しい…

 

レース後、皆で記念撮影。他にも観客から一緒に写真撮影を頼まれたりと去年とは大違い。高岡さんの表彰式を見に行きたかったけど暑すぎて待っているのがつらく、泣く泣くホテルに戻る。

ゆっくりしようと思うも飲み物がなかったのでカルフールに買い出しに行ったら開いておらず…

ヨーロッパつらい。

夜は打ち上げ。基本、一人で活動してるのでこういった場でいろいろな方とお話できるのは貴重。

非常に楽しい一日だった。